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2014/01/17

Cataclysm Dark days Ahead 再び その2

まさに悪夢だった。

危ういこともなく、安定したままスキルレベルも快調に上がって、街の一掃も一段落し、いよいよ車を確保しようとした8日目にそれは起こった。

この事件のキーモンスターとも言える固有名詞を挙げるとするならただひとつ。

二年前のあの日もまた、登場するのはこのB級モンスターパニック映画で主役を冠した、そう、Blobだ。

きっかけは、視界の端に映った一匹のBlobの姿だった。その姿を見て私は、途端に2年前のBlob事件を思い出し、復讐の炎をたぎらせたのだ。

計画は周到に行われ、やがて私はモロトフ8本とマチェット、火矢数本を携えて、あの忌まわしきBlob共の発生するスライムピットへと歩を進めていた。

道中で遭遇する数匹のBlobどもを、マチェットでなぎ払い、手に負えないほどの数のBlobに対しては、着火したモロトフの投下で危なげなく対処できていた。

そうして、4本目のモロトフを投下した時にそれは起きたのだ。

 

CTD、クラッシュトゥデスクトップ。

実行していたアプリがなんらかのエラーによって強制終了し、そのままデスクトップに戻される現象のことである。

それが、4本目のモロトフが地面たたきつけられ、着火しようとした瞬間に起こったのだ。

CTDは、しばらく私を呆然とさせたが、ほどなくして立ち直り、Cataclysmを立ち上げ直して、再び呆然とした。

そこは見覚えのある光景で、ゲームUIが指し示す4日目という表示。

これまでで、唯一ゲームをセーブして再起動させた場所。

タイル版とテキスト版のオプションを切り替えてそれぞれスクリーンショットを撮った地点に私はいた。

即ち、前回の記事の最初まで時間が戻っていたのである。

時間ループ系の事件に巻き込まれる主人公の気持ちが少しだけわかった気がする。

しかも、それらの事件の主人公は記憶も巻き戻っていたりするものだが、この場合において

いくらキャラクターに感情移入していたとしても、プレイヤーである私の記憶は消えることはないのである。

4日間の、記憶以外に積み重ねてきたものを全て失い、喪失感に苛まれながら再び同じ状況を繰り返す気分は

さながらアレである。そう、アレ(なんにも思いつかない!!)。

 

そんなわけで、失った(というよりは上げてすらいなかったことになっている)アーチェリースキルと裁縫スキルを再び上げる羽目となり

街の北のスライムピットに生息するBlobどももいまだ健在となって

街を徘徊するゾンビどもは、腐敗しきった体を元気いっぱいに振り回しながら私に襲いかかり、またもや街の掃除をしなおす運びとなった。

まさに悪夢だ。

 

後になって、オプションの項目にオートセーブ機能があることが判明した。

これをオンにしていれば、このような無駄な繰り返しも、いくらか防ぐこともできたのであろうが

トーマス・エジソン的に考えれば、失敗というものは成功までの通過儀礼のようなものであり

失敗をすることが成功に近づく一番の近道なのである。

オートセーブ機能がオフになっていたいう失敗を犯したからこそ、オートセーブ機能をオンにするという答えに至ることが出来たわけであり

もっといえば、これは私の失敗では無い!

オートセーブ機能の項目を確認しない私、という存在を想定せずに

オートセーブ機能をデフォルトでオンにしておかなかった、という失態をおかした開発者の失敗であるゆえ、開発者はこの失敗から学んで欲しいものである。全くもう。

 

 

7日目

 

CTCLSMDDA2_39

 

さて、開発者の失敗のおかげで異常に長い前置きとなってしまったが、私はこれっぽっちも悪くなく、悪いのは全部開発者なのだ。

とにもかくにも、7日目にして、なんとか巻き戻しを食らった分は取り戻すことが出来た。

朝食として、狩りで得たコヨーテの肉をフライパンで焼きながら、私はこの日の計画に思いを巡らせていた。

 

リベンジという言葉は、時として、初めて挑む時よりも重く響くものである。

それは、一度失敗してこそ成り立つ言葉であり、失敗した手段をあえてもう一度使い、なお勝利を手にすることで、格好良く際立つ言葉でもある。

先の時間逆行事件において、もしも私にほんのちょっとの、眼に見えないくらいの極小な失敗があるとするならば

オートセーブ機能の存在を確認せずオフにしていたことではなく、モロトフを必要以上に投げたことであろう。

つまり、先の事件で得た教訓をもとに、開発者が格好良くリベンジを勝ち取る手段があるとするならば

それは、あえてオートセーブ機能をデフォルトでオフにしておきながらも、プレイヤーの目に留まりやすい場所に項目を置くことであり

一方の、私のリベンジとして相応しい行動は、どうにかしてCTDを避けつつもモロトフを全力で投げきることに尽きるのだ。

 

そうして、再びモロトフを10本携えて向かった先は、スライムピットだ。

2年前のあの日と、先のCTD。リベンジのリベンジである。

CTDの明確な原因がわからない以上、一筋縄ではいかないだろう。もしかしたら完全にセーブデータがぶっ壊れるかもしれない。

しかし、時として人は、数ある選択肢の中から、一番危険な道をあえて選ばなくてはならない場面に立たされることもあるのだ。

リベンジとはそういうものなのだ。

 

Blob共よ、待っているがいい。

スライムピットがどんなところかは全くもって知らねぇが、どんなところだろうと燃やし尽くしてやるし、貴様ら全員根絶やしにしてやる。

オートセーブ機能をっ!オンにしてなぁっ!!

 

CTCLSMDDA2_45

 

道中、そこいら中にBlobどもが徘徊していたが、そんなことはどうでもよくなるほど驚いたのは、NPCの参戦だった。

ループ前の8日目に訪れた時にはこんな人物はいなかったし、ループ後も、7日目に至るまでの私の行動はループ前と幾分違っているので

ジョンタイター的に言えば、別の世界線に移動してしまっているとみて間違いなかった。

ひとまず話しかけてみるが、どうもあまり友好的な人物ではないらしい。

 

CTCLSMDDA2_46

 

「ここは俺のテリトリーだ、ち○こ吸い野郎!」

と、ドラえもん日本誕生のジャイアン節をきかせながら、無闇に罵ってきたコナーロスという男。

荒廃しきったこの無限に広がる世界で、なぜそれほど領土にこだわるのか。しかもBlobに囲まれながら。

私は、突然の罵倒に自身がいささか不機嫌になっているのを自覚しながらも、ウルティマ9アセンションのアバタールのような大人の対応をすることにした。

「そうかい?じゃあまたね」

 

会話が終わるや否や、何事もなかったかのように、Blobをフラッシュライトで一心不乱に殴りつけるコナーロス。

その武器のチョイスはとても懸命な判断とは言えないな。そう思いながらも私はしばらく様子を眺めていたが

一向にBlobどもの数が減る様子も無く、しびれを切らし、うっかり、本当にうっかりモロトフに着火してしまった。

モロトフは、投げること無く数ターン経過すると自然に鎮火してしまうのだが

今の私にはその数ターンの間に手が滑って、Blobに取り囲まれたコナーロスめがけて決して投げはしない、と言い切れる自信が無かった。

ましてや、コナーロスという名前の「ナー」が取れるような結果になったとしても、一向に構わないとさえ思えてきた。

だいいち、モロトフに点火するのにもライターの燃料を消費するのだ。果たして、この男に着火一回分のオイル燃料ほどの価値があるのだろうか。

 

そうこうしているうちに、手が滑った。

手が滑って投げる(t)キーを押して、着火したモロトフを選んで、対象をコナーロスに設定してエンターキーを押してしまったのだ。

 

CTCLSMDDA2_49

 

かくして、この不運な事故によって地面に叩きつけらたガラス製の瓶は、破砕するとともにアルコールを多量に含んだ嗜好品をまき散らしながら燃え上がり

コナーロスとBlobの姿を激しい炎で包み込んだ。

炎に包まれながらもなお、Blobと戦い続けるコナーロスの姿に私は感銘を受け

いかなる結果になろうとも、少しでもその勇姿を記憶にとどめようと、離れたところでまたも様子をしばらく眺めていたが

Blobの一撃か、あるいは、あの不遇な事故によって形成された、あの、まるで意思を持つかのように燃え広がる火の手によるものか。

いずれにせよ。ついにコナーロスは倒れたのだった。

 

生死をかけた戦いとは、常に非情なものである。

戦いに敗れた者の体はやがて朽ち、コナーロスという男の存在は

ああ、そんなやついたな、程度に私の記憶にしばらくとどまることになるであろうが

それすらも、やがては私の記憶から音もなく消えていくのであろう。諸行とは無常なのだ。

敗者は否応なく退場させられるのがCataclysmの世界である。

 

果たして、彼を殺したのは、この戦いでの勝者は一体誰だろう。素朴な疑問が頭をよぎった。

それはきっと、未だなお燃え続けるあの炎でも、Blobでも、私でもない。世界とそれを取り巻く運命なのだ。

オートセーブ機能をオンにし忘れた私が、本来8日目に訪れるはずだったスライムピットに7日目で訪れ

うっかり手を滑らせ、複雑なキー操作を奇跡的に誤りモロトフを投げ入れてしまうという世界の運命に、彼は敗れたのだ。

パーソナルコンピューターという分野が発展して、Cataclysmというゲームが、世に送り出された時からすでに、彼は敗れていたのだ。

 

CTCLSMDDA2_91

 

だからこの結果はおかしい。モラルが-100に近くなっている。

世界の運命が彼を殺したにも関わらず、なぜ私が罪の意識を感じる必要があるのか。

しかも無実の者を殺したことになっているのだ。

おかしい。初対面の相手にいきなり「ち○こ吸い野郎」などとわめきちらし、フラッシュライトでスライム状の敵を無心で殴り続ける男がイノセントなどと呼べるのか。

呼べるはずはない。私はやってない。

おかげでアイテムクラフトが出来ない。

 

 

CTCLSMDDA2_58

 

嫌なことというのは立て続けに起こるものであり、途中モロトフの投擲と同時にCTDを2度食らいながらもスライムピットに到達した私は

抜き差しならない事態に遭遇した。

倒せど燃やせど、一向にBlobが減らないのである。

 

スライムピットには無数のスライム溜まりと、細かく飛散して動かなくなったBlobの死体が広がっていた。

そして炎。複数の新たなBlobの影。

付近に地下へと続くダンジョンの入り口があり、アーティファクトを手に入れるチャンスかとも思ったのだが

十分な光源を持ちあわせておらず、ひとまずこのエリアのBlobを一掃することが優先に思えた。

囲まれないように立ち回りながら、一匹一匹マチェットで切りつけていくだけの単純な作業であるのだが

終りが見えない。

もしやゾンビと同じように、倒したBlobが残す死体に対して、何らかの処置を施さないと復活するのかもしれないとも考えたが

むしろそれらの液体とは関係ないところで次から次へと湧いてきているように見える、そんな状況だった。

 

そうして、Blob一掃作戦は日をまたいで8日目の午後にまで至り、本当にキリが無いため、一旦ここらで切り上げることとした。

そうはいっても、スライムピットにあった地下ダンジョンが気になった。

おそらくはダンジョン内にもBlob共がひしめきあっているのだろうが、地上のこの状況をどうにかする有効な手立てを見つけるまでは

とてもじゃないが、一層危険な地下へと降りるなど、自殺行為に思える。

どこかの研究所の最奥で、以前プレイした時に見つけたものの、恐ろしくて使うことの出来なかったMini-Nukeでも持ってきて、町ごと盛大に吹き飛ばすのが最善とさえ思えた。

 

なんにしても、近くに研究所は無いし、Blobの大群がセーフハウス周辺にまで及ぶのは時間の問題となりそうなので

次はまともに動く車を見つけるか、廃車から使えそうなパーツを寄せ集めて組み立てるかして、一度この街を離れる必要がありそうだ。

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2014/01/16

Cataclysm Dark days ahead 再び その1

ブログで紹介してから2年弱の時が経ち、Dark days ahead(以下DDA)に移行してからも開発は進み
今やグラフィカルなタイル表示さえ可能となったCataclysm。
今もなお進化し続ける、サバイバル系ゲームの一つの完成形とも言えようこのゲームに
未だなお進化する気配のない自分がもう一度挑む。

 

Cataclysm Dark days aheadについて知らない方に向けて簡単に説明すると

ローグライク(不思議のダンジョンのような)を基板として

ゾンビやその他危険な動植物の溢れかえる世界を舞台に、サバイバルを繰り広げる無料ゲーム。

マップはランダム生成で、アイテムや敵の配置も完全にランダム。

プレイヤーがマップの端っこに到達しようとする度に、その先のマップを自動生成していくようになっているため

資源が尽きることもなく、生きている限りは文字通り無限に遊べてしまうのがウリ。

また、英語版Wikiを日本語訳してくれた方もいて、2年前と比べて初心者も遊びやすくなっている。

一方で、ローグライク初心者にとって最大のネックとなるのが操作性とグラフィック。

グラフィックはタイル版がギリギリ解決しているといっていいものの

操作性は、やはり他のローグライクゲームの例に漏れず、豊富なコマンドを覚える必要があるのが難点。

 

4日目

CTCLSMDDA_11

 

CTCLSMDDA_12(タイル版の画面ではこんな感じ。テキストに慣れきった身ではかえって見辛い)

 

キャラクターメイキングは、初期に得られる6ポイントのうち、3ポイントを使って移動速度にボーナスが付くQuick特性を取得したのみで

残りの3ポイントはステータスに適当に振ってスタートした。

ついでに、以前にDDAをプレイした時よりも。スキル無しで初回から製作できる武器が増えており

シェルターの椅子をぶち壊すことで、序盤から簡易的な武器として、棍棒を作ることができた。

棍棒は威力は乏しいものの、命中ボーナス2と行動コストが低めのため、安定して近接戦闘ができるのは有難い。

また、荒野に点在する茂みの移動コストが、いつのまにか窓枠と同じコスト消費になったため

茂みを上手く使って立ちまわることで、アウトドアでもノーマルゾンビをノーダメージで殴ることが出来るようになった。

 

そんなわけで、序盤でいきなり死んで記事が終わるのを避けるために、ある程度軌道に乗った4日目から書いていくことにした。

 

ひと通り装備も揃っており、比較的入手機会も多く接近戦では頼りになるマチェットや

最大アイテム所持量を大幅に引き上げるミリタリーラックサック

緊急時に即座に効果を発揮し全ステータスを底上げしてくれる錠剤であるAdderall

ハンドガンであるTaurus Proに、ショットガンのRemington M870と、ほぼどんな事態にも対応できる装備は手に入れてあるので

露骨にアホな行動を取らない限りは、しばらく生きながらえることは出来そうだ。

 

 

CTCLSMDDA_124

 

ひとまず街のゾンビを一掃しようと、二日目から街を徘徊しているのだが

倒せど倒せど、ゾンビの量が一向に減る様子は無かった。

何か重要な事を見落としてるのではと、しばらくの間、視界に入るゾンビを手当たり次第に倒している間に

ようやく原因を突き止めた。

どうやら、倒したゾンビの死体が、ある程度の状態を保っている場合に限り、時間を経て復活するように仕様が変わっていたようだった。

初日に豊富だった、ゾンビのアイテムドロップが殆んど無くなっていたり

ゾンビ犬の死体が転がる部屋で睡眠を取った時に、戸締まり確認したにも関わらず、ゾンビ犬に寝込みを襲われた時に気づくべきだった。

即ち、ゾンビの復活を阻止するためには、強力な火器や打撃(Sキー)で死体を欠損させてやるか

いちいち死体を解体してやる必要があり、街の一掃がやや骨の折れる作業となってしまっていた。

 

復活したゾンビによって、無駄に銃弾を消費してしまっていたことが判明し

残りの弾薬が心もとないので、初期Cataclysmで隙のなかった弓を作ってみることにした。

弓にも調整が入っているようで、材料は木材と糸類で簡単に作れるようになっているものの

スキルの低いうちはダメージはさほど高くなく、万能とは言えなくなったようだ。

また、矢にも調整が入っており、木材と刃物で作ったシャフトのみでは威力もそれほどなく

焼入れやポイントの取り付け作業などの工程を踏むことで、やっと実用性が高くなるようだ。

スキルレベルが上がっていくと、作成出来る弓矢の種類も増えるようなので、主力になるまでは補助的に使用してスキルレベルを上げていくことにした。

 

CTCLSMDDA_180

 

そういえば、このCataclysmには、普段手に入る通常装備の他にもアーティファクトがあるらしい。

以前プレイした際に見かけた、いくつかの危険度の高そうなダンジョンの奥にありそうな気がするのだが

未だ手に入れたことはない。

そんなわけで、ゴールのないゲームを十二分に楽しむ秘訣は目標の設定である。

目標さえ決めておけば、途中、人はどれだけ迷おうとも、目標に少しずつ近づいていけるものなのである。

そのはずなのだが、私の実生活においてはその限りではないらしく、目標であるプール付きの家はその影すら見えてこない。

ともかく、当面の間は、このCataclysmというゲームの世界でアーティファクトを手に入れることを目指すのだった。